巷では、新しく発行される電子マネーが増えています。
小銭をもたずに買い物ができたり、ポイントが付与されるのでおトクな面もある反面、電子マネーの種類によっては、「A店では使えるけれどB店では使えない!」といったことや紛失時の対応の問題もありオールマイティーではないのが特徴です。
そこで、主な電子マネーの概要を知って、上手に使いこなしましょう。
E d y(エディ)
この名前の由来は世界中で広く使われることを願って、ユーロ(Euro)ドル(Dollar)円(Yen)のそれぞれのアルファベットの頭文字をとっていることからきています。
2007年8月現在で、発行枚数が約3190万枚。利用可能店舗数が約59000店舗もあります。
たとえば、ファミリーマート、サークルKサンクス、am/pm、ポプラといったコンビニで使用できます。9月1日よりローソンでも使用でき、チャージは11月より導入予定です。
買い物代金をカードではなく携帯電話で支払える「おサイフケータイ」への対応もあります。また、複数のクレジットカードでの入金(チャージ)ができますので、電子マネーの購入代金をクレジットカード支払いにすれば、クレジットカードのポイントも獲得できるという技も使えます。(ただしカード会社によりポイントの付与の有無があるので、確認は必要です。)紛失時に利用を停止する機能は、残念ながらついていません。
Suica (スイカ) と PASUMO(パスモ)
両者とも鉄道会社が運営主体ですので、電車に乗る際に利用するのが一番便利です。Suica(スイカ)はJR東日本が運営主体で、今年の3月〜首都圏の私鉄各社が運営主体のパスモと相互利用できるのが強みです。たとえば、スイカを持っていれば東急電鉄の電車に乗ることもできるし、東急電鉄沿線の駅でスイカのチャージももちろんできます。
スイカには、Suica定期券とMySuica(記名式)、Suicaカードの3種類がありますが、このうち、前者2つには小学生以下の子供が使えるこども用もあります。そのため、入金しておくことにより、改札機にタッチするだけで自動的に乗車区間の小児運賃を精算してくれるので、わざわざこども用の切符を買う必要がなく便利です。パスモにも小児用パスモがあり、こちらも同様に便利です。
両者の違いとしては、スイカが「おサイフケータイ」への対応があるのに対して、パスモはない点が挙げられます。
両者とも、たとえばコンビニではミニストップとファミリーマート(関東1都6県)で使用できますが、Edyに比べると使用範囲が狭いといえるでしょう。利点として記名式のものは紛失時の利用停止機能がついているので、紛失した場合は運営主体に連絡を入れれば、電子マネーを利用できなくしてもらえます。この点は安心できる点ですね。
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